天家燈四郎
天家燈四郎さん、この日の紺屋高尾が今までで1番の出来だったそうです!
確かに高尾太夫、とても艶やかでござんした!
そんな夜を共有できて嬉しく思います。
先週の土曜日は田無なおきちにて落語会、天家のピン開催いたしました。
秋も深まり色々なイベントがある中、お運びくださいました皆様に厚く御礼を申し上げます。
演目「やかん」
「紺屋高尾」
以上、二席でした。
昨年、結構な高座数を掛けたやかんは、今年は2回目くらいでしょうか。常識に囚われない隠居さんに、これでもかと常識をぶつけていく八っつあんの押し問答。いつもはボケ役の八っつあんは、もうタジタジでツッコミもやっとの事。
講談の修羅場だけお約束で、掛けていて変な言い方ですが気持ちの良い噺です。
そして二席目。
今回、渾身の紺屋高尾。
今まで9年程、この落語を掛けているのですが、おそらく1番良い出来でした。
吉原で全盛を極めた花魁、高尾太夫と紺屋の藍染職人、久蔵の一途な恋物語。
元々講談ネタが落語になった噺だが、笑い所も多く江戸っ子の了見も良く出ていて、天家が落語を聴いて初めて泣いたのは、この紺屋高尾でした。
誰の紺屋高尾だったのかは、この日のお客様にだけ話しました。
サゲは天家作のオリジナル。
お客様の反応もとても良く、どうやって始まって、どうやって終わったか、あまりよく覚えていない、年に2、3回くらい味わえる至福の時間で、久蔵の真心に触れた高尾太夫の気持ちが、やっと何となく解った気がします。
職業が違うだけで、殆ど噺の形式構成が一緒の「幾代餅」がありますが、私は紺屋高尾が好きです。
楽しんでいただけましたら、これ幸いです。
さて、次回天家のピンは11月11日(土)田無なおきちにて19時開演予定です。
詳細イベントページはこちら↓
https://m.facebook.com/events/3549595365308552
このところ有難い事に忙しくさせていただき、月2回でした天家のピンも1回になってきてしまい、やはり月2回は開催したいと思う秋の午後でした。
皆様、また遊びましょう!
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